メルセデスベンツW204、W212、ステアリングコラムが上下しなくなった。

数週間車を動かさなかったら、ステアリングコラムが動かなくなった。

このコロナ禍2年目。緊急事態宣言下で行動自粛を余儀なくされ、自分の会社でも例外なく在宅勤務を行う事になった。このコロナが取り沙汰され、緊急事態宣言が発令された2020年の5月頃にはリモートワークの準備をしていたので、機材、環境は問題なかった。

気になるのは在宅の為、愛車を2週間程度動かしていないので何か壊れるのではないかと不安に思っていたら予想は的中。イージーエントリーのステアリングコラム動作がしなくなった。

症状:モーター駆動音はするが、動かない

実は、以前からその予兆は出ていた。上下動作する際に比較的大きな音で、プラスチックか何かの引っ掛かりが外れるような「バキン」という音がしていた。これは正直不快だった。その音だけではなく、ステアリングコラム上下すらしない場合があったのだが、不思議に思って手動で上下をするか、メモリーボタンを押せば、また大きな音を立てて動作してくれた。だが、今回は何をやってもモーターは動きだそうとするが微動だにしない。前後のテレスコ動作は問題ない。

ハンドルが下がってくれないので違和感。だが、運転が出来ない訳ではないのでそこまで焦りはしなかったが、当然運転はしにくい。メーターが見ずらいだけで、運転自体に問題ない。

XENTRY DASでリセット試行。回避ならず。

ネットで検索してみると、リセットすれば直ったという事例があったのでDASで色々やってみたのだが、何回やっても駄目。挙句の果てには運転席着座状態でシートのリセットを行い、体がシートとハンドルに挟まれてちょっと焦ってしまった。

原因解析

これはどうやらこれは機械的に引っ掛かってる感がある。一応ディーラに聞いてみたら、ハンドルを下向きにゴンゴン叩いてみたらギアが外れて直る事があるとの事だったので、その通りしてみたが改善せず。何が起こっているのか外からだと当然分からないから、とりあえずアンダーカバーを外して下から覗いてみた。

部品の品番としては異なっているが、このステアリングコラム機構はw204とw212と共通のようだ。その他の部品も共通機構の部品が使われている事が多い。

さて、動作確認の為、コラムの上下を手動スイッチで動かしてみる。すると、モーターはどうやら動いているが、画像赤枠フレキシブルワイヤ(フレックス・シャフト)が「たわんで」いるだけで、ハンドル側は微動駄にしない。このフレキシブルワイヤは、右巻き螺旋構造になっていて、右回りには強いが左回りでは巻かれているワイヤが撓み、力が伝わりずらい構造になっている。

原因判明

ハンドルの前後左右の移動は所謂「歯車」でははく、全てボルトナットの送りネジ機構で動くようになっていて、原因として、ハンドルを上方向に動かす為のモーター右回転力が、フレキシブルワイヤのトルク伝達力の強い右回転で送りネジがキツく締め上げられる。更にその状態で長期間放置すると送りネジが固着してしまい、ステアリングコラムを下げようしても、モーターは左回転するのだが、フレックス・シャフトが撓み固着した送りネジにトルクを伝えられず、回転センサー(スピードセンサー)がモーターが動いていない事を検知、上下移動範囲限界と誤認識され、結果、モーターの電力供給が止まるという一連の動作に陥っていた訳だ。

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対策:固着を手動で解く

直すにはその固着を取ればいいので、フレキシブルワイヤのハンドル側を左回りに強制的に回してやれば固着は取れる筈。

しかし、根本に大きく見えているナイロンロックナット(1/2インチ)はフレキシブルワイヤーを回すほどの固着が無く、左に回してみるが簡単に緩んでしまうので駄目。それではとワイヤーの根本を回してやる事で、「ごく」という感触と共に固着は取れ、モーターの力だけで上下が動くようになった。

ワイヤーの根本は6角でカシメられているが、何㎜等の規格に合ったボルト形状ではないのでサイズがまちまちだが、私の車体の場合、7mmのスパナで丁度入る部分が有ったのでこれで回した。プライヤー等で噛ませて回しても良いのかもしれないが、ワイヤーに傷が付くのが嫌なのでスパナが適当。小さなモンキーレンチがあれば良いのかとも思う。今度買っておこう。

再発防止策

久しぶりのイージーエントリー上下動作にしばし感動。固着予防策として、送りネジ部分とその周辺をグリスアップしてやる。

動作音としては、以前発せられていた「バキン」音は全くなくなり、静かにそしてスムーズに動いてくれるようになった。これは一石二鳥ってやつだ。以前から気になっていた異音はプラスチックがなにか干渉しているのかと思っていたのだが、送り出し部分が固着しかかっていたという事だった。XENTRY DASでのコラム初期化も問題なく終了した。

しかし、流石はメルセデス。よく考えて作ってある。そこは見習いたい。

追記:2021年11月29日 バキ音再発

最近寒くなってきて、また「バキ」音が出るようになってしまった。グリスアップだけでは駄目なのかもしれない。ナイロン等のワッシャでも噛ますといいのかもしれない。

追記:2022年2月8日 固着再発

今朝も再発した。一度上に動かしてから下に下げると動き出した。ネジを緩ませる為にハンマーでネジの頭を叩いたような原理か。今朝は外気温は1℃位。昨晩は冷えたからな。ヒーターで温めた状態から一気に0℃近く下がるので、金属の伸縮も相まって余計に締め付けられるのだろう。やはりワッシャ施工するしかないか・・・。とりあえず、施工するまで今の寒い時期はイージーエントリーを無効にしておく事にした。

追記:2022年4月23日 再発防止策その2

季節は春。暖かくなっているのに再発。前回と同様、手動で動かすと動き出す。このままじゃ駄目と判断し、以前から計画していたワッシャーを挟む事にした。

シャフト系は多分12mm(ブリッジ体勢で、更に片手のノギス計測なので誤差あり)。

手ごろなナイロンワッシャーがあったが、内径は10mmだったので、リーマーで穴を広げる。

広げた所で、接触面低減と油脂が切れないように表面にスリットを入れ工夫する。そして、シャフトに割り込ませるので切れ目を入れておく。

これを、シャフトにねじ込む。

また辛い体勢&片手で入れるので少してこずったが、なんとか綺麗に入った。グリースをたっぷり目に塗り、動作検証。

動作良好。バキという異音は全くしない。ワッシャーの分、格納状態は少し下になるが、致し方ない。もっと薄く、潤滑性の良いワッシャーがあれば交換も考える。そもそもシャフト径が判らなかったから準備もする事が出来なかったが、今回でデータも取れたのでまた考える事にする。

ただ、以前グリスアップした時も同じように良好だったため、様子をみるしかない。もしかして、原因は別の所かもしれない。元々接触面には同じような潤滑性のあるナイロン素材が使われているが、いかんせん固定されているので、このワッシャーにより固着は低減される筈。成果を期待したい。

追記:2022年5月10日 バキ音再発

また音が大きくなってきた。駄目らしい。ワッシャを変えてみよう。

追記:2022年5月15日 再発防止策その3

もう一度動作を確認してみる。

よく見ると、回転していると思っていた白い部品はただのワッシャだったと判明した。ワッシャというには部厚過ぎるのでカラーと呼ばせてもらう。流石メルセデス、既に対処していたのかと感心していたのだが、そうなると、回転運動が接触面で妨害されている要因は無くなり、固着の原因としてはネジ同士の勘合が濃厚という事になる。

じゃぁどうするか。とりあえず、ネジ摺動部に浸透性の高いオイルを散布。そして、少し滑りの良いポリスライダーワッシャを新たに装着(左緑丸)。加えて、フレキシブルワイヤのタワミを防止する為に結束バンドを3か所(中央青丸)程つけてみた。これで緩める回転方向でもワイヤが弛む事が少なくなるのではと期待する。それからもう一つは、モーター側のスプライン接続部(右側赤丸)にグリースを散布してみた。このスプライン部分はコラムチルト時の距離収縮を吸収する役目も果たしているからだ。すると、動作音が心なしか静かになった感じがする。もしかすると「バキ音」はここからなのかもしれない。

これでまた様子を見る事にする。

追記:2022年7月6日 快調

今の所、「バキ音」は出ていない。気温が高い所為かもしれないが、「コクン」という比較的小さめの音でスムーズに動作してくれている。恐らく、フレキシブルワイヤーに取り付けた結束バンドが効いていると思われる。が、冬を超えるまで真偽は分からない(苦笑)

追記:2022年10月20日 外気温12℃

今の所、再発していない。外気温12℃で朝いちで「ガッ」と言う音がするぐらい。そんなに大きな音でもなく、気にならない程度。検証は続行中。

追記:2022年11月15日 外気温8℃

特段音は気にならない(慣れか?)位の動作音で、固着も無く動いてくれている。

追記:2022年11月25日 外気温6℃

再発した。メーターのHOLDが見えにくいなぁと思ったら固着してた。暫く気が付かなかった。以前程気にならなくなっている自分が居て、そっちの方が驚いた。放置の原因よりも温度の要因の方が高いみたいだ。帰りにダメ元でレバーを上げ下げしたら「パキ」という音と共に固着が外れて動くようにはなったが、また再発するのは目に見えている。さて、どうするべか・・・。

追記:2022年12月3日 対策

12月になってぐっと気温が低くなってきた。と、同時に音もひどくなってきた。これはなんとかせねばと対策をする。前回もこの季節に起こっている。温度が関係しているのは間違いない。

コラム上下動作を繰り返し、異音の出どころを確認してみたところ、写真に赤に着色で示している白いプラスチックスペーサー(ワッシャー)当たり面の油膜切れから起こっているように思えた。しかし、反対側が固着しなけりゃ起こりようがないから可能性は低いか・・・。

一応念のため、そこを中心に「ベルハンマーゴールド」を散布。そして、ワイヤーにストラップを4本追加して、様子を見ることにする。

これでわからなければ分解するしかないかな・・・。
それにしても、作業する体勢がきびしいので、なまったこの体には毎回キツイ作業だ。

追記:2022年12月13日 外気温6℃

あれから音は小さなまま。気温も要因としてあるのだろうが、やはりワッシャ(スペーサ)の油膜切れが主な原因のように思える。

追記:2022年12月19日 外気温-1.5℃

寒波の影響で外気温は氷点下。しかし動作は音もなく問題無し。バッテリの電圧不足か、一発目のエンジン始動時に動作が一時止まる。ただ、走った後はアイドリングストップも問題ない。バッテリ替えて3年目だが・・・もうなのか?

追記:2023年1月6日 外気温-3.5℃

年が明け、この寒波(温暖化はどこへ?)でも、問題なく動作を確認。音も少なく順調。

追記:2023年2月22日 ニャンコの日

朝の外気温もほぼほぼ氷点下になる事も無く、この冬を乗り切った感。そして、違う不具合(ガソリン漏れ)に見舞われた所為で車体を1週間程放置してしまっても、バキ音も無くスムーズに動いてくれている。原因は恐らくは前述のスペーサの油膜切れと思われる。また油膜切れする事が予想されるので、買っておいたポリスライダーを噛ます予定としている。

追記:2023年3月29日 外気温7℃

バキ音再発。大体4カ月位でベルハンマーでも油膜切れになるようだ。体に鞭入れて、買っておいたポリスライダーを近日装着する予定。

ただ、固着しても、タイラップのお陰で動かなくなる事は無くなったと思う。

追記:2023年4月10日 外気温17℃ 再発

この春日和の温かい気温でも再発。ただ、レバーで何回か上下してやると、バキ音もせずに動いてくれる。どうやら油膜切れしてからは温度は関係ない様だ。単にモーターの出力が落ちてるだけなのか?最近、ばたばたしているので、何も対策が出来てない。

追記:2023年4月23日 分解解析中

現在、分解解析、格闘中。バキ音発生元が再現性が低いと言う事と、全体に共鳴していてなかなかつかめない。今までで判った事は、かなり可動部分は硬いという事。なので、フレックス・シャフトの結束バンドは、力のかけ具合補正としては正解。GW中にできるかと思ったが無理そう。モーターギア内と可動支点の4か所、伸縮部のカラーの辺りかと目星は付けている。

追記:2023年5月13日 追加対策実施

色々分解して弄り倒したが、バキ音の再現性が低いので、結局、音の発生源を特定する事ができなかった。判った事から原因を推測し、対策として以下を行った。

今回行った対策は次の5つ

  1. チルト支点、力点、スライド部の注油
  2. 上下モーターのギア部分グリスアップ
  3. ステアリングチューブ可動部分のグリスアップ
  4. フレキシブルワイヤをストラップ止めから、収縮チューブで全体を覆うように変更
  5. ポリスライダワッシャー追加、位置の変更

①の注油は、写真の各丸部分に注油する。

この辺りは車載では殆ど手が届かないので、文字通り手探りで。2枚目の写真部分はステアリング下部の隙間からなんとか見える。

②のグリスアップは、モーター自体を外して分解してグリスアップする。モーター自体は3本のビスで簡単に取れる。

さらにギア部も3本の木ネジを外すだけで簡単に分解できる。中を見てみると完全にグリスは干からびていた。古いグリスを綺麗に取り去り、グリスアップする。

丁度、余っていたメルセデス純正のハブベアリンググリスがあったので、溢れるぐらいテンコ盛りで封入する。因みに、ギアの位置関係等は関係なく、最後にXENTRYで初期化すれば問題ない。

フレキシブルワイヤーを通すスプライン部には、いつ買ったかは忘れたが、昔からあるディスクブレーキ用消音グリスを塗ってやる。

これで、モーターのトルク復活とスプライン部から出ている”かもしれない”異音を止める。

③のステアリングチューブのグリスアップ(赤枠)は、チルトする際に数ミリ前後移動するので、そこをなめらかにする。ここは何故かホースバンドで締め付けられている。ここを少し緩めればいいのだろうが、手が入らないからグリスアップで済ます。ただ、テレスコ移動でも同じくここが動くので恐らくは関係ない。予防的処置。

④のフレキシブルワイヤー(緑枠)は、見た目が気持ち悪い(見えないけど)ので、熱収縮チューブ(9㎜→5㎜)で覆う事で全体的に拡張を防ぎ、より、力の逃をげなくして固着を防ぐ。収縮チューブの必要な長さは約10㎝。念のため、固着時にスパナで動かせるように後端の5㎜程度は残しておく。

ポリスライダワッシャー追加、位置の変更は、ウィルコさんの内径12㎜、外径18㎜、厚さ1㎜をチョイス。

ワッシャー位置の変更(黄色枠)は、分解時にテストした結果、純正カラーの前側に入れたほうがより固着しなかった為。本当は2枚重ねたかったが、締め付けた際、ワッシャー同士が滑って押し出されてしまうので1枚にせざるを得なかった。切れ目を入れずにネジ部にかまそうとすると、ネジ終端部のカシメで取付されているとても硬いCリングを取り外す必要があり、これはちょっと私の力量ではなんとも出来なかった。

この5つの対策を行った後は、とてもスムーズ、且つ動作音は静かになっている。
今までの対策でもしばらくはスムーズに動いてくるのだが、時間がたつと再発するという事を繰り返しているのだが今回はどうだろうか。再発したらまた記載予定。

というか、この車にいつまで乗るつもりなんだ俺。

追記:2023年10月21日 回転部のワッシャーは関係ない

季節はやっと秋めいてきた。気温も下がり、朝晩は冷えてきた。このブログのアクセスも固着について検索が増えてきたことから、やはり皆さん同様の現象が起こっているのだろうと推測できる。

現在の所、バキ音は再発するも固着する事はない。ただ、以前より問題視していた回転部分が固着原因としてワッシャーを挟んでいたが、どうやらここが固着しているわけではなく、2023年5月13日追記で紹介した「黄色枠のトルクスと特殊な5角形のボルト」で固定している可動部分が、バキ音の発生源と固着の原因であると予想している。

本体を取り外せば注油は簡単だが、車載での注油はかなり厳しい。カバーを外せばいいのだろうが面倒なんだよな。ステアリング下部のブーツの隙間からなんとか注油できないかかと現在試行中。

追記:2023年11月17日 バッテリが弱っていると出るのか

残念ながら再発。だが、何度かレバーを上下させると、パキ音と共に動いてくれた。不思議なのは、下に動かそうとレバーを下げても何の反応もなかった事。今までなら「ウン」とモータの音がしたのだが、今回は全く反応が無かった。それでも、レバーの上げ下げをすると何とか動いてくれた。これは、フレキシブルワイヤーのたるみを出さない施工のおかげじゃないかと考えてはいるが、もう一つの原因として、単純にバッテリが弱っているからではないかとも考える。何故なら、その前の日、スターターを回したらこのチルトが一旦停止するバッテリが弱っている状態を示す症状が出てたからだ。バッテリ自体はエンジンを回す能力はあるが、チルト用モーターには細い線でつながれている為、十分な電力が行かずにモーターが音を上げている可能性もある。時間がなかったから十分充電ができなかったが、容量を示す値は60%だった。一度、満充電して様子を見ようと思う。というか、バッテリはもう4年程経っているので寿命なのかも。・・・いや、エンジン掛けてたら一緒か。

追記:2023年12月22日 冬至の冷え込み

クリスマスムード一色?いや、それよりもキックバックとやらで、この寒さと共に政治への信頼は冷え込む一方。いい歳こいた爺さん達が本当に情けない限りだ。
さて、朝の気温はマイナス3度という今年一番の寒波到来。でも、最近はバッテリが弱っている状態ながらステアリングの固着も再発する事はなく、また、バキン音もしなくなっている。バッテリの調子の所為なのか、散布したベルハンマーオイルが染みわたってきたのかは不明だが、兎に角、今は調子いい。

追記:2024年1月5日 仕事始め

今年は波乱の幕開けとなり、少々気分も滅入っている所に追い打ちで固着症状が再発した。朝の気温は3℃。そこまで寒くはないのだが、今度は何ををやっても動かない。症状は以前と変わらず、モーターは動いているが微動だにしないという現象だ。

しかし、何故再発したのかは、今回は原因が予測できた。何故ならば前日、この正月休みで車を動かしていなかった事もあって、弱っているバッテリーを強めに充電しておいたのだ。なので前日の車庫入れの後、バッテリーがフル充電のモーターのトルクが強い状態でイージーエントリーが動いた為、チルト上下用ネジが強いトルクによってねじ込まれ固着してしまったと思われる。その証拠に、以前までバッテリーが弱っていた状態で動作している時は以前の追記の通り、バキ音もなくスムーズに動いていたからだ。

なので、固着の原因はモーターのトルク過剰による可動ネジ部の噛み込みと言う事になるとおもう。即ち、この症状が出るとバッテリーは正常という事だ。逆に、残念ながらフレキシブルワイヤーの収縮チューブ施行は意味をなさない事になる。

改善方法の一つとして、モーターの配線に抵抗でもかましてトルクを下げてやればいいのか。

追記:2024年1月26日 裏金

なにやら板金用語のような問題が巷では盛んに議論が行われているが、リーダたるもの自分には、従わせるもの以上に信念と規律を課すのが当然と思うのだが、全く逆の立場を取って開き直られた日には、誰も賛同しないのは当然だろと思う今日この頃。

さて、チルト固着についてもう少し突っ込んだ解析を行うべく、再度チルト機構をチェックする。すると、チルト機構に嚙ましていたポリスライダワッシャが変形し、ネジ部からはみ出てしまっていた。

今回の固着の原因は、バッテリ電圧を上げた為、モータトルクが増大し、今まで何とか挟まっていたワッシャが強くなったトルクに押し出され、ワッシャの機能が失われた事によるものだと判断。更には、固着を取るためにフレキシブルワイヤをレンチで回すのだが、結構な力で締まっていた。ここまで硬いとフレキシブルワイヤのたるみを取っていてもモーターの力では無理だ。なるほど。やはり固着の原因はここのようだ。

前回、フレキシブルワイヤーの収縮チューブ施行は関係ないと結論づけていたが撤回。では、どうすれば押し出されないようになるのか暫く考えた。結局、ワッシャに油脂類を散布するから押し出されてしまうので、ワッシャを2重にし、油脂を散布しないで装着する事にした。

ポリスライダは元々油脂が無くても自ら潤滑する。2枚重ねする事でお互いが滑りあい、より固着を防げるのではないかという事でやってみた。

差し込む位置は前回同様、カラーと回転体の間とした。油脂を散布しない事で押し出される事もなく止まっている。更に2枚重ねる事で、お互いが滑りあって、固着するリスクを下げた。

そもそも、油脂を散布する事でより強く締まってしまい、短時間ならまだいいのだが、長期間置いておく事によって油脂切れが起こり、結果、固着する悪循環に陥っていた可能性が高い。なので、油脂散布をやめる事で、強いトルクが掛かる前に回転が止まり固着する事を防ぐことができるのではないかと考える。ただ、それにはワッシャに自己潤滑機能が備わっている事が前提であり、このポリスライダが適役と思われる。

更に、コラムカバーの布部分を枠から少し外すことで、チルト支点部分にアクセスできるようになったので、そこにベルハンマーを散布した。

バッテリは充電してないので、元々のトルクで締まっていないからかもしれないが。気温が0度前後でも今の所固着も無く、また、バキン音も出ていない。暫く様子見。

追記:2024年2月9日 正直者が馬鹿を見る

タイトルについてあえて何も語らないが、腹が立って仕方ない今日この頃。

さて、固着はしないがバキ音発生。発生個所はやはり右奥。場所としてはモーター辺りなのだが、未だ原因がわからない。

追記:2024年2月9日 循環器不調

最近頻脈と不整脈が酷く、どうもこうも体調悪くて仕方がない。

そんな中、チルト時のバキン音がどうしても納得いかず、色々脳内思考を繰り返す。バキン音はどう考えてもプラスチックが引っ掛かって出るような音。という事は金属以外の部品から出ていると考える。その異音の発生場所は、ステアリングが生えた根本の右奥から聞こえる。この場所にあるのはやはりこの上下チルト機構がある場所。そして、樹脂の音という事は、チルトの作用点部分が樹脂と金属で固定されている部品なのでそこじゃないのかと予想。じゃぁ外して接点(面)を研磨か油脂切れしないようにクロスハッチでも刻んでやればいいのではと考えた。外すには色々外さないと取れないのだが、調べると案外簡単に外せることが判った。以前は難しそうだから断念していたのだが、できそうだったので実行に移す。外したついでにポリスライダを切り込みを入れずに元々ついている白いワッシャと入れ替えてやろうと計画。

外すには、1/2インチのナット一つと、25Tのトルクスネジ2本を外せば取り出せる。モータ部分のスプラインは抜くだけだ。チルトの位置は最下部&最短位置でなんとか外せる。

取り外し、赤丸部分の力点と下にある金属の部品(本体側にも同じ接触面がある)が嵌っているだけで動作するようになっている。バキ音はここからなんじゃないかと。

分解するには、ネジ先端にあるこのがっつりカシメられたワッシャを取る必要がある。

これが少し曲者でかなり硬い。プライヤ2組を駆使してなんとか取り外す事ができた。

まずは、この異音発生源と思われる樹脂製の大きな部品の接触面にクロスハッチ(というほど綺麗なものではないが)を刻み、その後、ペーパーをかけて表面をツルツルにする。

金属ステー部分の内側は、押し出し加工だからバリがある。これをなめらかにする。

で、加工済みの写真は撮り忘れた・・・。

もう一つ。回転部分とワッシャの接点が六角なので滑りが良くなるように角を落とす。

純正のワッシャは3mm程度。

ワッシャの代わりに、より緩みやすくするためにポリスライダをこれでもかと4枚重ねにする。

1枚1㎜なので計4㎜。

さらに中央のベアリングにも注油し、軽く回るようにクリアランスも調整。以前組付けた状態で少し弄っていたので締め付けトルクが少し強くなってた。

以上の加工を行ったうえで組み付ける。

グリスはハブベアリング用の強力なやつ。少し匂いがするが気にしない。

元に戻して、さてどうかな。

不安だったワッシャは切れ目が無いのでズレは皆無だし、接点はしっかり油膜切れ防止加工と締め付けトルク調整もしたし、ベルハンマーで追い注油も行ったのでこれで様子見。これで解消してくれれば嬉しいが・・・。

あ、そうそう。純正のワッシャは、油脂切れ対策の溝、かどうかは不明だが、ちゃんと溝が付いていた。意図したものだとしたら流石はメルセデスだ。

それにしても、足元に潜った体制での作業は毎度の事ながら堪える。ブリッジ体制で更に頭と右肩しか入らない場所で片手、もしくは頭を出して手の感覚だけで作業をする必要が出てくる。2月というのに汗だくになって2回着替えた。ステアコラムカバー、ダッシュボード外せよと言われればそれまでだが。

宜しければ、シェアお願いします。

4件のコメント

はじめまして。W204に乗っているカラテマンといいます。

1月に修理で2週間ほど工場に預けていたら、見事に固着してました。
TOMSWORDさんの分かりやすい手順で、サクサクっと作業を終える事ができました。
使った工具もダイソー製品で事足りました。

自分で直せたので、次回同様の症状がでてもなんとかなるかな?と思えるので助かりました。

コメントありがとうございます。
お役に立てたようで幸いです。

コメント頂けますと、とても励みになります。
拙いサイトですが、また見て頂けると嬉しいです。

初めまして、通りすがりの不審者です
私のC204も同様の固着に悩んでいます
今の所は何度か手動で上下を繰り返すと「バキ」音とともにしばらく正常動作しますが
やはり寒い季節に1週間ほど乗らないと固着します
精神衛生上よろしくないのでイージーエントリーをオフにしています
家内と共用ですのでシート位置と共にメモリーしておりますが
メモリー1⇔メモリー2の位置間では問題なく作動します
どうやら一番高いところまで動かすと送りねじにトルクが掛かりすぎてロックする様ですね
また原因を解明できたら書き込みお願いします

コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、イージーエントリー機能を使わなければ良いだけなのですが、折角の機能なのでなんとか解決したいと思い試行錯誤しています。
この寒波の中、今の所問題なく動いています。色々試してみたい事はあるのですが、この寒空の下で整備は勿論、洗車も億劫になっているので進んでいません。
また、何か発見したら記事に起こしたいと思います。
拙いサイトですが、また見て頂けると嬉しいです。

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