メルセデス・ベンツ E250(W212) リアブレーキローター交換(2回目)+ブレーキフルード交換。

前回、フロントブレーキパットをMETELLI社製に変更する事で、本当にブレーキダストに泣かされることがなくなった。逆にリアは恐らく純正OEMのHELLA PAGID社製だったので、以前はフロントよりも大きさも小さかった事からダストも控えめに感じていたが、今は全く逆で、リアの方がかなり酷いと思う位になってしまった。

もう、こうなると我慢のできない私。ローターも変な筋が入っている事に加え、近年の物価高も相まって、ディスク使用の最下限までは余裕があったが思い切って交換する事にした。

METELLI社製ディスクパッド&ロータ仕入れ

いつもの部品屋さん。以前買った価格よりも大幅に安く手に入れる事ができた。

安くといっても国産から見ると高いけど。

早速交換作業開始

リアは、フロントと違って簡単。ただ、ブレーキサポートを取り外す際、スタビライザーリンクが邪魔になって外さないといけない所が少しだけ面倒。キャリパースプリングも片手で脱着できる位楽だ。フロントは本当に苦労するが。

哀れブレーキダスト塗れ。パーキングブレーキシューは問題ない。少しグリスアップしておいてやる。後で全体を清掃する。

恒例の新旧比較。

取り外したローターの内側には、パーキングブレーキシューの粉か、ブレーキパッドの粉かは不明だが、かなり堆積していた。

新品ディスク側は、キチンと防錆処理がされている。HELLA PAGIDと比べても、見た目だけは遜色ない。新ディスクの厚みは1㎝、旧ディスクは約9.5mm。最下限は8.3mmなのでまだまだ使えるのだが・・・。

パッドの裏(表?)は特に形状は変わらなかったが、

パッド表面には中央に溝が付いていた。

なるほど、メーカーによっては随分違うもんなんだな。

パッド残量は8mm強。センサーに当たるまでまだまだ余裕があった。新品は1cm強ある。

スプラッシュガード、ハブを綺麗(とは言えないが)に清掃。ハブナットも錆止めにグリスを塗る。

サクッと新品を装着。
本来は塗らないのだが、一応、ブレーキ鳴き止めにグリスを塗っといてやる。気休めだが。

仕上げにパーキングブレーキシューのクリアランス調整を行って終了。

ブレーキフルード交換

左右終わったところで、ついでにブレーキフルードの交換を行う。

ディーラに聞いた所では、純正のブレーキフルードを使っている限りでは、4年に一回交換するだけでいいと言う。確かに日本では車検がほぼ2年毎なので国内では2年で交換が当然となっているが、欧州ではエンジンオイルと同様、環境に配慮して長寿命製品を長期間利用する事がセオリーとなっているようだ。

だがしかし、日本でのシビアコンディションと日本人気質(俺)から見ると、少々困難である事は言うまでも無く、実は、半年前に2年目を迎えているのだが、色々あって半年遅れて交換する事となった。車検は来月だし。勿論、換えなかったからと言って車検に落ちるわけではないのだが。

2年前に買ったKTCのブレーキブリーダーATBX70を引っ張りだす。

KTC ブレーキブリーダーATBX70I

この製品は法人向けで、1回使ったから次回2年後まで使わないという設計にはなっていない。なので、中身を空で保管するのはよろしくないとのメーカーからの回答もあり、安いDOT3を充填させて保管していおいた。

まずは、注入口の蓋を取ろうとするのだが、この蓋はエア抜き機構も兼ねていて、内圧が上がりすぎると排出されるようで、蓋の周りに乾燥し粉状になったブレーキフルードがこびり付いていた。蓋を外す前に粉が中に入らないように綺麗に清掃。ブレーキフルード投入口には遺物混入を防ぐ為に細かい網が入っているので、余程の事が無い限りは問題ないのだが。

最近は、手動加圧式で手頃なブリーダが発売されているらしい。
大体私が大枚はたいて買った後位に、コストパフォーマンス高い商品がでてくるのは、私の中での日常です。はい。(泣)


中に入れていたブレーキフルードを綺麗に排出し、新しいブレーキフルードを少し入れてフラッシングする。今回も純正ブレーキフルードを購入したが、前回とは容器が違う。規格は同じ(DOT4プラス)。DOT4でもなく、DOT5.1でもないDOT4プラスだ。

DOT4 Plusとは?

沸点値はDOT5.1規格をパスしているが、低温粘度特性がDOT4規格の品物の名称。

勿論、メルセデス全般に適合し、近年の自動ブレーキ、スタビリティーコントロール機能の付いたセンシティブなブレーキ動作に適合するとの事。

容器も違うが中身も違う。何がどう違うかというと、前回のブレーキフルードはほぼ透明だったが、今回は色が濃い。黄色がかなり強くなっていた。という事は添加剤がより多く含まれたという事なのか。ぱっと見では古いブレーキフルードのように思えてしまう位だ。

それにしても容器が毎回違い開け方も特殊で、なかなかすんなり開いてくれない。機構を理解してコツを掴めば逆に楽に開くようにはなるのだが、新しいものには苦労するのはいつもの事だ。

前回、初めてブリーダを使って、慣れない&機構が分からなかったので暴発等起こし苦労したが、自分の備忘録としての記事を読んで復習しておいたおかげで、暴発する事も迷う事もなく、順調に交換をを進める事ができた。

あえて言うなら、マスタリザーブタンクの油面調整が少し手間取った位で、以前感じたフルード抜けの遅さもそんなに感じず、ワンマンで交換が終了。楽だ。

しかし、後始末が大変という事は言うまでもない。次回に備えてまた、ブレーキフルードを充填させ、フルードの垂れ、拭き残しが無いか入念にチェックしてまた、再来年会う日まで。

以上で、前車検整備第一部が終了。さて、シャシ洗浄、点検用にクイックジャッキの購入に本格的に検討に入る。

追記:2023年8月28日 ブレーキ鳴きが消えている。

装着から2週間ほど経ったが、ブレーキ鳴きが消えている。今までフロントから出ているとばかり思っていた(窓を開けて聞いていても前側から聞こえてた)のだが、リアを交換してから鳴かなくなったという事はやはりリアからだったのか。

特に、停止状態からブレーキ解放した時の「ギュム」という不快音がなくなったように思う。ブレーキパッドのグリス状態を見ると、数ミリ移動している跡があったので、パットとキャリパーの接触面が移動し、そこが鳴っているように思う。

ブレーキ自体の鳴きは、単純にローターの劣化か、ブレーキパッドの相性(材質、スリット有り無し)もあるのかもしれない。しばらく様子を見る事にする。

と、思ってた矢先、車検が終わった9月中旬、鳴き始めた。1ヵ月持たない。もう少しグリスアップ箇所、量を調整して、ディスクパッド専用ゴムシートで対策を講じる予定。パッド面は既にゴムが張り付いているので、シートの両端施工と、固定スプリングを新しくしてみようかと思う。

ブログ後記:一寸にも足らない戯言

この猛暑に加え、円安、人件費高騰による物価高が止まらない。インボイス制度で重箱の隅をつつくが如く増税(増収?)も止まらない所か、議員達の未熟さによる国民の反感を買う言動によって、庶民の懐と精神は荒みがち。お役所内はバブル景気、だが、庶民の懐、感情はデフレ真っただ中。

政府はまた戦争という過ちを繰り返そうとするが如く、隣国の独裁国家と同様に他国に向けて挑発行為と軍備増強を掲げている。今は夏休み。夏と言えば山、海、川での楽しい思い出作りだが、過去の悲惨な被害を後世に伝えるが如く、式典や催事も重要な季節だ。だが、政府自体がその思いを台無しにするが如く失言発言行動を起こし、更に、国民の意見は全く聞かない暴走列車となって現行政を行っている。「民間の急激な賃金アップを踏まえて公務員の給与引き上げる」という、茶番劇のような陳情を国に行っていたが、一体どこの国の事なのかと開いた口がふさがらない場面にも遭遇した。

国民は疲弊している事を知ってか知らぬか、私には、裸の王様かと思える程、迷走しているようにしか思えない。