ヤフオクでバイクを落札(その3、ショートパーツ交換編)

バイクの管理状態を確認

さて、いろんな困難を乗り越えて待望のバイクが到着した。どんなもんかいなとバイクを色々観察すると、前オーナーの管理状態が見えてくる。

まずはシルバー塗装。

エンジン、フレーム、スタンド、ホイール、ブレーキキャリパー、燃料タンク内。恐らくさびが酷い所は全てシルバーの塗装で誤魔化されている。

酷いのはスタンド周り。

ごてごてのさびの上から塗装してあり、スタンドセンサー部分やエンジン、配線等にまで塗料がかかっている。恐らくは自分のためではなく、売却する為に誤魔化し塗装をしていると思われる。フロントフォークはブーツが劣化でガチガチ、そして、お約束のようにフォークからオイル漏れ。しかも左右両方とも。

うーん。まぁ、覚悟はしていたが、思ったより酷い状態だ。

ハンドルロックはキーが回らない状態。これだけキーが違うのか?その他は、リアヘルメットホルダーも1キーで開く。ハンドルステムも変な傷もなく、立ちゴケ傷はあるが(商品説明では「立ちゴケはしてない」と書いていた)、走行中にこけているようなひどい傷はなかった。

テールランプとナンバープレートブラケット(マッドガード)が左に歪んでいる。分解するとマウント側のスペシャルナットと言うナットが外れていて、それを補うように普通の六角ナットが無理やりはめ込まれ、中途半端に固定されているので歪んでしまっていたようだ。しかし、その中に外れて転がってしまっていたそのスペシャルナットで固定し直しても歪みが微妙に残る。なんだ?フレームまで歪んでいるのだろうか?

次々出てくる不具合

まぁ、ここまでならなんとか予想範囲内だが、まだまだ不具合は出てくる。

バッテリーが新品と言う事なのでどんなバッテリーか確認すると、メーカーは不明だが確かに新しいバッテリーのようだ。しかしその脇に目をやると、ヒューズボックスからヒューズが裸で見えている。

ヒューズボックス

よく観察すると恐らくは漏れたバッテリー液でヒューズボックスが溶けぼろぼろになっているようだった。ぼろぼろになっているのでカバーが無い。一応、電装は生きているがこれじゃ怖くてたまらないので新品と交換。

左:溶けてカバーが無くなっているヒューズボックス、右:純正新品
左:溶けてカバーが無くなっているヒューズボックス、右:純正新品

エアクリーナー

エアクリーナーを外すと、マウントスポンジがぼろぼろになっていて使えない状態。前オーナーはここにスペアキーをガムテー部で固定して隠しているようだった。最初なんでこんな所にガムテープか?と思って剥がしてみるとスペアキーが出てきた。なるほどね。まぁ、幸いな事に使う事が無かったんだろう。エアクリーナー自体は健全だったので、スポンジだけを何かと代用して使う事にする。

マフラー

マフラーは社外DELTA社製が装着されており結構爆音。これじゃまずい。そして熱対策なのか、MOTOFizzのヒートガードが付いていた。かっこ悪いしこんなもん要らんから撤去。それから訳の分からんキーホルダーやら自転車用ロープとか、なぜか南京錠(当然のように鍵は無い)がついてたり、外しとけよホンマ。速攻撤去。

チェーンガード

チェーンガードにはマフラーに付いていた同じようなガードが無理やり(ネジ穴位置が合ってないからネジを斜めに突っ込んでいる)付けられている。そしてメッキが剥がれぼろぼろ。当然撤去。そして潰れたネジ穴を切りなおす。

燃料チューブ

キャブレターは、タンクからキャブまでのホースが市販の燃料用チューブ(透明ピンク色)が付けられていた。クリップも付いてない。確かに耐油ではあるが耐熱ではない。ここをどう考えていたのか知らんがこんなもん危なくてつけてられないので、純正と交換。

左:付いていたホース、右:純正燃料ホース。信頼性がぜんぜん違うのは一目瞭然。
左:付いていたホース、右:純正燃料ホースとクリップ。
信頼性がぜんぜん違うのは一目瞭然。

キャブチャンバードレンホース

そして、キャブをよく観察するとオーバーフロー用チューブとそれに繋がっているキャブチャンバーのドレン用チューブが無い。

ピントがずれて見にくいですが、キャブチャンバーの横から生えている筈のチューブが見えない。
ピントがずれて見にくいですが、キャブチャンバーの横から生えている筈のチューブが見あたらない。

はいはい、付けましょう。

ただのチューブなので社外品とかでも良いのだが、うーん、ここはそれ。やはり純正品が一番なのです。そんなに高価なものでもないので、素直に純正品を購入。

Y字コネクターは2つ必要。市販物よりしっかりしている。
Y字コネクターは2つ必要。市販物よりしっかりしている。

結構、このY字コネクターは重要だったりする。径もそれぞれ違ったりするがが、チューブ径は関係なしと言う矛盾がある・・・。

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流石にこのあたりのホースは必要な長さに切って使えと言う汎用品になる。

クリップは全部新品を用意。・・・まぁ、タイラップでも良いっちゃいいけど。

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キャブドレンホースだけは専用になっていた。左側がキャブに合わせてやや膨らんでいる。

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そして完成。見掛けはどおって事無いですが結構重要な部分だと思いますよ。雨やマディーな道を走るとエンジンが掛らなくなると思う。それから、まぁないとは思うが、オーバーフローした時にここから直接ガソリンがじゃじゃ漏れするので、引火すると非常に危険だ。(後に本当に漏れたので助かりました。)

完成した所でチューブを車体下部分に出そうととするが、ブリーザドレンホースがぜんぜん違う所から出ている。このホースはブリーザホースと一緒にプロリンクサスのリンク部分から専用のステーを通って出ていないといけないのだが、違う所から出ていた。

・・・うーん。やっぱこのチューブを外さないといけないぐらい結構ばらしてると言う事か・・・。ちなみにブリーザドレンには2cmほどのブローバイが溜まっていた。外したこと無いんだろうか。

サブエアークリーナ

また、このバイクのキャブはCVキャブなので、ピストンの大気圧側サブエアークリーナフィルタがぼろぼろで機能していない。

あ~あ。ぼろぼろ。
あ~あ。ぼろぼろ。

当然新品と交換する。おそらくは破片がキャブの中に入ってきている筈。キャブO/Hすべきかな・・・。

新品フィルタ。外でも代用できそうな気もするが、ちょうど良い物ってないよね。
新品フィルタ。外でも代用できそうな気もするが、ちょうど良い物ってないよね。

メーター周り、ライト周りは機能的には大丈夫だが、車体全体に汚れとさびがあるので、ほぼ全部はずして磨き上げる。

ハイビームインジゲータランプ

ハイビームのインジゲータランプが切れていた。それを交換したら何故かメーターランプも切れた。

燃料タンク、ストレーナ

タンクをはずすと内側はさびとオイルのような汚れが。

なにがどうなったらこんな汚れになるんだ?
なにがどうなったらこんな汚れになるんだ?

燃料コックをはずすとストレーナが顔を出すが、錆びを落とした粉だろうか、茶色い粉のような物が沢山付着しており、リザーブ側のストレーナは劣化して破れていた。

酷いね。
酷いね。
リザーブ側(付け根)は破れていた。破れたフィルターは一体どこへ行ったのだろう。
リザーブ側(付け根)は破れていた。破れたフィルターは一体どこへ行ったのだろう。

当然気持ち悪いので新品に交換する。

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新品装着の図。コック底にあるチャンバーのような所も当然綺麗に清掃してます。
新品装着の図。コック底にあるストレーナにも多少のゴミは有ったものの、無くなっているフィルター等は溜まってなかった。当然綺麗に清掃。

タンクの内側のさびを落とし、錆変換剤と保護剤を吹き付けて処置する。幸いにもへこみ等は無く、何とか使えそうだ。

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ハンドルロック

問題のハンドルロック。何故まわらないのか?抜き差しを随分やったが回らない。

よく考えるとキーを差し込む時のカチカチというディスクに当たる感覚が全くない。単に穴にキーを突っ込んでいるような感覚。どうやらタンブラーディスクが固着しているようだ。CRCを吹きつけ、暖めたり叩いて衝撃を加えたりしていると、ぐぐ・・・と言う感じでなんとか回ってくれた(^^

このキーはロックする状態になると分解できるので、O/Hして更に軽く回るようにする事ができた。

タンブラの段差はモザイク処理しています。

一応、1キーで全てまかなえるようだ。 という事は素性は悪くないという事だ。

エンジンオイル、エレメント

エンジンオイルは綺麗なようだったがエレメントと一緒に交換。何が入っているか分からないから気持ち悪い。

このバイクはウエットではなくドライサンプ式。1995年製のオイル量測定方法は、バイクを直立にしてアイドリングを5分する必要がある。そうしないとフレームタンク部分に規定量が溜まらないのだ。1997年モデルからはオイルポンプが大型化され、スタンドで車体を斜めにしておいても1分で大丈夫という事になっているそうだ。オイルポンプを1997年に変更すれば良いのだが、まぁ、走りには関係ないからこのままにしておく。

勉強不足だったのだが、このMD30は1995年、1996年、1997年、2003年とマイナーチェンジ毎に進歩しており、高年式になればなるほど燃費や構造が良くなっている。と言う事でこの1995年製は一番出来が悪い。だが、このあたりはパーツがまだあるので色々変更していく予定。

ハンドルブッシュガード

で、ちょっと意外だったのは付いてた大きなハンドルブッシュガードが純正オプションだったと言う事だ。写真では綺麗にみえるが、立ちゴケで出来た大きな穴をパテで埋めている所や結構な傷があるし、大体でかすぎるのでこれは撤去。撤去するとグリップの端が素人細工で穴が空いているのでどうにもカッコ悪い。これはハンドルエンドキャップをつける事にする。

アクセルグリップ、スロットルワイヤー

あとはアクセルグリップが硬い。分解すると結構ワイヤーが固着している。全て洗浄してグリスアップするが軽くならない。

・・・なんでか?と思ったら、バハ専用のケーブル固定ハーネスが逆向きについていた。これじゃケーブルに無理な力がかかってスムーズには動かない。(と言う事はフォークO/Hしているのか?)これで幾分かましにはなったが、ハンドルフルロック状態ではまだ抵抗がある。ケーブル自体が駄目なのかもしれない。とりあえずこれで行く事にする。

ハンドルについていたハンドルバーパットはちょっとセンスが自分と合わないので撤去。

ホイール

ホイールのスポークには何かの植物の蔦と思われるものが幾つも付いている。という事は乗らずに結構放置されていたと思われる。しかしタイヤはしっかりしているし、さびを落として塗装してるとはいえ、まぁ、なんとか使える状態ではある。

・・・やはり、現車は確認しないといけませんね。結構詳細な写真だったが何も分からない。まずいところはあえて公表しないという事もある。こうなるとあとで何もいえませんからね。良い教訓ですわ。

さてさて不具合はまだまだある。

テールランプ

それから、キーをオンにするとテールランプがやけに明るい。そしてブレーキを掛けても何も反応しない。ん?なんだ?ブレーキスイッチが故障しているのか?と思ったが、どうやらリアブレーキが踏んでないのにスイッチがオンになっているようだった。スイッチを調整しても感度が悪い。スイッチをオーバーホールすると汚れが溜まっていて、強く踏まないとオンにならないようになってしまっていた。ブレーキの調整をした時にランプの点きが悪いからきつめに調整したのだろうが、きつすぎてブレーキONの状態のままになっていたということだ。ことごとくやっつけ仕事だ・・・・。

スピードメーターケーブル

スピードケーブルは錆び錆びで回すと抵抗があるので洗浄する。さびの汚い汁が沢山出てきて、だいぶ洗ったらやっとスムーズに回るようになった。

その他

ステップが微妙にゆがんでる・・・。これは、やはり?

チェーンは少し錆びが出ていたので、ワコーズのチェーンルブで武装。

スプロケットは減ってはいるがまだ使える状態。

メーターギアの取り付けネジにはヒビが入っている。しっかりつけると割れそうな勢いである。これ高い。とりあえずスピードが計れれば良いやと言う事で後回し。

リアキャリアがやはり少し歪んでいるので、鉄パイプで逆側にひねって水平に戻す。ごく微妙な傾きはまだあるが、許容範囲内なのでこれで良しとする。

さて、細かいところは一通り終わり、フロントフォークのオーバーホールに移る。

格闘はまだまだ続きます。

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