ヤフオクでバイクを落札(その8、異音修正解決編)

ちりちりちり・・・

バイクをヤフオクで落札してから約半年・・・、不具合連発で、色々修理、対応してきた。

最後まで残るのはやはり異音。

車でもそうだが、なかなか異音と言うものは場所の特定が出来ないもので、車の場合は特に室内のガラス等に反射して音が聞こえてくるので、分かりずらい。バイクは反射する所が少ないので分かりやすいのかと思ってたが、これまたなかなか分からないものなのだ・・・。

この、最初から鳴っていた、

「ちりちりちり・・・」

と言う小さい音。

最初はフロントフォークのスプリングがインナーチューブに当たって出ているのかと思っていたが、そうではなく、速度に比例して出ているのでサスやエンジンは関係ない。ギアを変えても変わらないと言う事は、駆動系のドライブスプロケットから後の部品と言う事になる。

前回、スプロケットを変更してみたら若干マシになったので、ドライブスプロケットスプラインの隙間が摩耗して鳴ってしまっているのだと思い、スプロケットに4輪ディスクブレーキ鳴き止め用グリースを散布してみたのだが効果は最初だけで、しばらく走るとまた再発してしまっていた。

スプロケットが?

純正のドライブスプロケットを良く見てみると、4つ程の穴にゴムのようなものが埋められており、最初これが何なのか分からず、単に汚れが溜まっているだけなんだろうと思ってこの穴を穿り返してみたのだが、かっちかちになってドリルで掘らないとダメな位なので諦めていた。そこで気が付いたのだが、もしかすると異音が出ないようにする為にミュート用ゴムを埋め込んでいるのではないかと予測。じゃぁゴムを再度充填させてやればいいのでは?と思ったのだが、ゴムが外れて、またジャムったりするとまずいのでこれは素直に純正を買い直す事が一番手っ取り早いのではないかと思い早速発注。

届いた部品をみてびっくり。

めっちゃゴム付いてる

純正部品、左新、右旧。 右は完全にラバー部分が取れてしまっている。

ゴムは最初から外れていたので分からなかったのだが、これで異音を防いでいるらしい。これが消音タイプというやつだ。ほかの車種のスプロケットを見てみても、この消音タイプと言う名のもとに、もっと大袈裟についているスプロケットもあった。

レース用ならば、特にオフロードなんかだとこれだけ大袈裟にゴムを付けると目詰まりしてしまうと思うので、それはデメリットになるが、ストリートなら全く問題ない。というか異音を消す方を優先するのは当たり前ですね。

いやしかし、このバイク。無茶苦茶程度悪いな。ハズレひいた・・・と言うかオーナーが売却時に行った悪意を感じ取れる。転倒時のキズを削って誤魔化したり、錆びをペイントで隠したりさ。

サンスター製のスプロケットはそれを意識しているのか、ちょっと段差を大目に取って、異音解消しようとしているように見える。

左:純正、右:サンスター

サンスター製を装着しても何も問題ないと言うレビューが有ったが、ほんまか?と疑ってしまう程だ。大分音が出る筈なんだけどな・・・。

装着

ちなみに、新しい純正スプロケットをバイクに装着すると、チェーンがゴムラバーに当たる分「キツく」なるので、テンションを再調整する必要が出てくる。更にラバーの所為で1mm程チェーンが新スプロケットから位浮くので、チェーンがなんとかスプロケットに引っかかっていると言うような感じにもなる。駆動するとラバーにチェーンが食い込んで問題なく走行する事が出来るが、暫くして馴染んでから再調整が要るだろう。

これで本当に耳障りな異音が無くなって、ほっ(^^

続いてブレーキフルードも前後とも交換してやった。リザーブタンクにはブレーキフルードが固形化している所もあったりして、メンテナンスされていなかったと言う証拠がはっきりとあった。ブレーキマスター、キャリパインナーも近々交換しなきゃな・・・。

これで、一応の修理が全て完了

落札してから今まで、修理するために購入した部品は約5万強。車体と送料、そしてこの部品を合わせると34万弱かかった事になる。あくまで部品だけの数字だから、チェーンカッター等専用工具等代金を合わせると、ふう・・・と言う価格になってしまう。

修理する事自体は楽しいので問題ないのだが、これに本来かかるであろう修理工賃を足すとどれぐらい掛るのか、考えるとちょっとぞっとする。まぁ、まだこれ位の勉強代で良かったと思うのか、損したと思うのか。それは目的や思う人それぞれ。どちらにせよ、高額商品は実物と人物をちゃんと見極めないと痛い目に合うと言う事が判った。