結婚8周年に「パフェ」を食いに行く。結果、モヤさま的な外食。

結婚記念日

先日結婚8周年を迎え、どっかうまい「パフェ」でも食いに行くかという事になり、珍しく出かける事にした。でも、岡山でパフェのおいしい所ってどこだ?と考えてみるが、これといって思い浮かばない。なので適当に出かける事にした。

でも、なかなか良いカフェが無い。もうすでに昼もまわっているので食事してデザートでパフェかなぁと思いつつ、「あの店は?」「これはどうかな」と言いつつもなかなかピンと来る店がなく・・・。そんな中、空いてそうな喫茶店があったので、パフェぐらい有ろう?という事で入ってみた。だがしかし、ショウウィンドウにはパフェの陳列は無く、でも入り口まで入ってしまったので、成り行きで入店。これまた客一人も居ず。空いてるにも程がある。雰囲気も昭和の匂いが・・・。所謂、「もやって」いるというやつで。

写真だといい感じに見えるんだが、よくある喫茶店というやつで・・・・。と、ちょっと落胆していたのだが、いかにもモヤさまに出てくるようなおばさん登場。メニューを見ると「チョコレートパフェ」の文字があるが、鉛筆で薄くごりごりと何回も線が引かれ、「やってません」を表現していた。

謎の生物

うーんと妻の顔を見合わせ、しょうがないから飯だけ食ってくかという事にして、「オムライス」と「ビーフカレー」を注文。

待っている間、謎の生物の結構大きな鳴き声が、一定間隔で聞こえる。

「ぎーーーー!」

「ぎーーーー!」

「ぎーーーー!」

・・・

「キュッ!」

どこにいるのかも分からないが、恐らく厨房で鳴いているのではないかと。でかいインコか?

そして、その注文した物は自分のテーブルに届く

ふむ。いたって普通。

マイカー

で、おばちゃんが

おばちゃん

あぁいう車乗ってみたいわぁ。うちも40年前のハコスカ車乗ってるんだけどね

と、話しかけてきた。

ほー。ハコスカですか。私のは20年前のものですけど、それに比べたらまだまだですねと言ったら、

おばちゃん

おとーさん!20年前の車ですって!

と、厨房にいる旦那さん?話しかけ、シェフ姿のおじさん(いやもうおじいさん)が出てきて、わざわざ外までいって自分の車を見てくれている。

おじさん

おー、もうこの世代はわからんけど、20年前っていったら、古い方だよね

と話してくれた。

部品が無くなって維持が大変ですよというと、俺のスカイラインは40年前なんだけど、手作りだから部品も手作りでまだ大丈夫なんだよ。という事で話が弾んでしまった。その直後にお客さんも入ってきて、オーダー入っている筈なんだが、厨房に戻らず暫く話をしてくれている。じいさん大丈夫かい?と、こっちがひやひやしながら、暫く話すと戻る気配をを見せるが、思い出したように戻って話を再開。それを何回か繰り返し、やっと戻っていった。せっかくのカレーも冷めてしまってたり。

カレー

モヤさまか・・・。

でも、このカレー。レトルトやココイチのようなありきたりの味ではなく、ちゃんと凝ったつくりの、別の言い方すると「いつのんだこれ?」という味で結構おいしかった。オムライスはいたって普通だったが。

腹もふくれたので、さて、パフェ食いに行くかと出ようとすると、

なぜか、またそのシェフがわざわざ出てきてくれて、オメガの腕時計を見せてくれた。時計の事はよくわからんが、結構古い時計で、シェフ曰く、今では200万出しても買えないんだよとの事。ベルト(皮)のバックル部分はプラチナを使ってて丈夫なんだとか。

往年のスカイライン

ほぉ。俺には時計の目利きはなくってわからんが、ありがたく見せてもらった。それよりも、スカイラインの方が気になるから、ちょっと見せてくださいという事にした。

ショウ君
ナンバーがボロボロになってしまっている程の貴重な一台ッス。
まだお客さんいるというのに、わざわざ厨房からでてきて説明してくれたんだよね。

ショウ君

ナンバーがボロボロになってしまっている程の貴重な一台ッス。まだお客さんがいるというのに、わざわざ厨房からでてきて説明してくれたんだよね。
(ナレーションby ショウ君)

今の車なんかにゃ負けないつくりをしている。4輪独立の足だから、100キロ出しても大きな段差を乗り越えられる。との事。

確かに今の車は軟弱でございます。嘆かわしい事に足回りなんて興味を持つユーザは少ない。エンジンもカバーで目隠しするぐらいのひ弱な車になっている。

でも、このスカイライン。足見させてもらったら、リアは車軸式+リーフスプリング。それでも4独と言うのかなぁ。エンジンもボーリングをしたとの事で、まだまだ走るわいと、また、何回か帰るそぶりを見せてまた戻り、というやり取りを繰り返して笑いながら厨房へ戻っていった。

40年か・・・。俺のはまだ20年。まだまだ若輩者だな。

さて、パフェを求める旅は続く。

市内中心部へ移動し、あちゃこちゃ店を回るが、いい所なし。

HAKUJUJIへ

最終的に、白十字というケーキ屋さんにカフェがついている店舗があるので、そこに入って、いい感じのケーキとコーヒーを注文した。

実はここは、8年前結婚式が終わった帰りに寄った店。あれから8年、されど8年。なんかあっという間だなぁ、でも色々あったよなぁと、しみじみしてしまった。

パフェは食べられなかったけど、結果オーライで、久しぶりのぶらぶらデートを満喫した一日でした。

という事で、取れ高OKでました!