ミニコンポのリモコンが壊れたので修理する。(SC-CH5)

パナソニックCDシステムステレオ SC-CH5

ン十年前から使っている所謂ミニコンポが流行った時に購入したステレオ。まだ使えている。ただ、残念な事にリモコンを何処かへ無くしてしまった。

設置している場所が場所だけに、やはりリモコンが無いと結構厳しい。他機種に買い替えようかとも思うのだが、このサイズで各モジュール事に入れ替えやレイアウトを変更できる機種というのが意外に少ない。全て一体式だったり、どこのメーカかも判らない、今日明日壊れそうなチープな物しか出回っていない。それでいて結構値段は張ったりする。

しょうがないので同じリモコンが無いかネットで検索してみる。しかし、年代ものの為、全く同じ型のリモコンはヒットしなかった。よく汎用のリモコンが検索で出てくるが、この年代のミニコンポに適合できるのかどうかが不明。結局「カケ」にでるのであれば、同メーカーの年代が同じ機種を選ぶ方が成功する確率は高いだろうと踏む。

某密林のマーケットプレイスで良さげなリモコンが700円であったので注文してみたが、残念ながら反応せず。

形状は思い出せないが、説明書などの資料を見てみると形はこの形だ。しかし、キーの配列は確かに違う。

リモコンの赤外線発信は確認しているので、もしかすると本体の赤外線受信モジュールが壊れているのかもしれないが、型がちがうのだろう。もう一度違うリモコンで試してみる事にする。

今度はフリマで送料込みで300円で売りに出てたのでゲット。

今回はちゃんと反応してくれた。よっしゃ当たり!と喜んでいたら、次の日操作してみても反応なし。

あれ?

電池を変えても状況変わらず、もう一度赤外線が出ているかをウェブカメラで確認すると、オンオフスイッチが反応無くなっており、その他のスイッチは反応が有ったり無かったりしている。

購入した条件としては、赤外線確認済みとの事だったが、どうやら壊れていたようだった。既に取引は成立しているのでキャンセルもできず、まぁ300円だからそこまでヒスになる必要もなし、だったらば、中身を分解して直す事が出来ないかの検討に入る。

分解と原因究明

両方を分解して、どういう構造なのかを確認する。

上が形式違い、下が接触不良

形式違いの方はとんでもなく使用環境が悪かったのか、ゴムボタン部分ホコリがぎっちり詰まってる。接触不良分は割かし綺麗だが、機能しないというどっちつかず。

スイッチの数とゴム部分形状は色は違えど全く同じ。

そして、その押下する部分の劣化や形状を見てみる。

ゴムが劣化しているのであれば、ゴムを替えれば直るのかと入れ替えてみたが、全く症状は変わらない。接触が悪い方は凸凹があるのに対して、動作が正常な方はのっぺりとして凸凹はない。つまり、今まで接触が悪いのはこのデコボコが擦り切れたからと思ってたのだが、どうやらそうではないらしい。

では、基盤の方が原因と見るのが普通だ。という事で基盤を比べてみる。
表の回路図的には全く同じ。

裏の部品は、抵抗が一つ足りないのと、勿論だがICの品番が違う。足の数は同じだ。

写真には表現されずらいのだが、よく見てみると、接触の悪い方は基盤の回路が若干薄くなっているように思う。

基盤接触部分、ゴム部分の脱脂をしてみたが、やはり復活せず。その他修理方法としては、ゴムの接触部分にアルミテープを張って接触を戻すという事だが、例えば、ちまちまテープを張るような事も面倒だし、やれば直るのだろうけど、恐らくは長く持たないし、私のポリシーとしてはもう少し工夫してスマートに直したい。

ではどうするのか。赤外線の発信出来ている側の基盤は使えそうなので、ICと抵抗を打ち換えて直すという方針にした。

修理開始

先ずは、ICを両方の基盤から外し、

足りない抵抗も外して移し替える。至極単純な作業

移し替え完了。

基盤をケースに戻して作業完了。

外観だけみると全く分からないが、中身はゴムも基盤も変わってる。赤外線発信テストをすると、ばっちり発信していてすごく安定している。サラウンド等のボタンは形式違いで効かないが、その他は動作を確認できた。やった。

考察

間違って買ったリモコンの基盤がこれだけマッチしていて丸々使えた事はラッキーだった。リモコンの故障は今までよく経験していて、大体が水分、油分などが侵入して反応出来ない場合が多く、その油分などを拭き取っても全く症状は改善されなかった。その原因は自分で勝手にゴムのデコボコ部分の摩耗だと思っていたのだが、今回のゴム部分形状や、原因切り分け作業でゴムは関係ないという事が良くわかったので、今回はとても勉強になった。次は、その基盤部分の再生方法を試してみたいと思う。

そして、やはり日本製。これに限る。

追記:2022年7月24日

リモコンの型番は「RAK-SC303S」のようだ。検索するとフリマで売っていたが、そもそもボタンが効かなかったサラウンドのリモコンボタンが付いていなかったようで、買い替えようかと思ったが、結局ボタンが無いなら今の状況と変わらないので、このままにする事にした。

Blog後記:一寸にも足らぬ戯言

やっと選挙やらコロナやらの話題が落ち着いて、夏休みも近づき、世間は自由に行動できるようになりつつあると思ったら、コロナ第7波。

だが、初期のコロナ禍よりもワクチンの効果かワクチン株の特性かは不明だが、重症者数は少ない所から、夏のインフルエンザとしての取り扱いとなるのだろうか。その辺りは今後の状況次第だから誰も分からないのだろうが、外出できないから、自分の家だから何しても良いという愚かにも程のある理論を炸裂させ、近隣の迷惑省みず庭で豪快にBBQやら飲酒の上、大声での談笑、水遊び、子供の絶叫など、遠慮の無いバカ騒ぎだけは勘弁してほしい。楽しい筈の盆、夏休みが憂鬱になる。