日本の象徴、乱立する電信柱。映画「ウルヴァリン:SAMURAI」のポスター。

THE WOLVERINE

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いやいや、なかなか挑戦的なポスターでございますね。

別に私は右でも左でもないので、これをとやかく言うつもりはありませんが、たぶん日本でこのポスターを公開する事はないんでしょうねぇ。いや、今回言いたい事は、この映画の事ではなくって、日本っていうのは先進国なのに発展途上国のように電信柱が多いという事なんです。まぁ、こんな風景はどこを向いても見れると思うのですが、これが普通と感じている日本人は美的センスがないと言われても仕方がない。

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いや、ほんとひどいねぇ・・・。

たとえ、世界一美しいデザインの建築物が建っていたとしても、こういう電信柱が台無しにするでしょう。

たとえばデンマーク。

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電信柱どころか、街灯までワイヤーで吊るすという拘り。素晴らしいです。空が広いです。

美意識の素晴らしさ

観光地の建物だから綺麗に見えるんだという事ではない。これは日本人の発想。この建物をいかにきれいに見せるかという意識の表れ。こういう所に政府や電力会社の思考の違いというか、人間として美意識の強さというものを非常に感じる。

戦後の混乱の中、復興に一生懸命だったからそこまで手が回らなかった、埋設費用、色々なデメリットという事もあろうかと思うが、いやしかし、現在建設中の住宅でもなんの躊躇もなしに電信柱をぼんぼん建てる。やはりこれは行政の力の無さ、また電力会社の怠慢に他ならないと思う。日本の技術力があれば、欧米の埋設技術なんざ超えられてた筈。お金がかかるなら、こいう事こそ無電柱化を公共事業としてどんどん推し進めるべきだろう。

そして、今回X-MENの映画は日本が舞台。その日本の象徴として今までは、雨、派手なネオン、カメラ、お辞儀、カタナ等があったが、今回はやはりというか、この汚い電信柱が注目されている。

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いやいや、こんな田舎の風景に電信柱。かっこ悪いねぇ。だからいつまでたっても日本は外国から見ると暗いイメージなんだ。確かに、日本でも都市部や幹線道路、主だった観光地は電線は埋設化は進んでいる。しかし、遅すぎる。

日本の空が狭いと感じるのは高い建物があるからじゃない。電信柱の主な原因。これが日本の文化であり風景だという奴も居るかもしれない。しかし、日本も世界の牽引者として立ち振る舞う事が求められるなら、こういう事から始めていくべきだと思う。いつも市街地の風景を眺める度に、このきったねぇ電信柱なんとかならんのかと落胆しています。