Outlookのフォルダ整理をした後
Outlookのフォルダ整理をしていたら、このエラーメッセージが表示されるようになり起動出来なくなった。

2021年12月16日(木)マイクロソフトは、午前11時前頃よりOutlookサーバの障害を確認し、原因を特定後、対処を実施。12時56分には、この障害の復旧が完了したとの事です。outlook.jp等のアカウントを利用している場合は、Outlookのサーバ障害の場合もありますので注意してください。
なんでしょうか、この新人作業報告のような「できません」箇条書きエラーメッセージは。因みに、Microsoft Exchangeへのログオンに失敗しました。という下記表示でも同じ現象。
Outlook自体が壊れたのか?アプリと機能(旧プログラムの追加と削除)から、オフィスの修復を試みるのだが、クイック修復でもオンライン修復でも駄目。

んー。色々試すが駄目。どうやらOutlook自体は問題がなさそう。ググっても、プロファイルがどうのこうのと古い画面を持ち出して解説しているが、解決には至らない。
現象が発生したのはフォルダを整理してからなので、pstファイルが壊れているのかと”ドキュメント”フォルダ内の「Outlook ファイル」フォルダを見てみるが、ファイル自体が存在しない。
なるほど、pstならまだ対処できるのだが、IMAPでのostファイルを消したので、Outlookのデータファイル情報だけ残ってしまってこのエラーが出てしまったと予想。それでは、その情報はどうすればOutlook以外から操作できるのかという事。
以前、アカウント情報が出てこない記事を書いたのだが、その画面までたどり着けば、データostファイル情報を操作出来そうだ。
アカウント情報が出てこない記事はこちら
消したくないメールデータがある場合は、一度pst、ostファイル等(通常は”ドキュメント”フォルダの”Outlook ファイル”内)をバックアップしてから作業してください。
解決方法
コントロールパネルのMail(Microsoft Outlook)をクリックし、メール設定-Outlookを開く

「電子メールアカウント(E)」をクリックし、アカウント設定を開く。

するとやはり、以前メール不具合で色々なテストをしたIMAP設定の残骸が出てきた。

「データタブ」をクリックすると、存在しないost、pstファイルも設定されている。IMAPのostファイルは、隠しフォルダの”C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Microsoft\Outlook“にある。確かに消した覚えがある。

これらの情報が起動を妨げているようだ。ファイルがゴミ箱等に残っている場合は戻せば良いが、存在しない場合はこのアカウント情報を削除する。

削除する際は、上記画面のような警告が出るので、本当に削除してよいのかを判断してから削除する。
そして、問題である「データファイルの登録だけされているpstファイル」は、最後に残った一つとなる場合には消すことができないので、先に仮データとして「追加(A)」をして、そのファイルを「規定に設定」で登録してから削除を行う。

このような削除出来ないとエラーが表示された場合は、一度ウインドウを×で閉じ(再起動でも可)、再度、問題の「データファイルの存在しない側のpstファイル」を削除する。
これで起動を妨げる原因が無くなったので、実際にOutlookを立ち上げてみる。

無事、初期化された状態で起動する事が出来た。
再度、バックアップしたメールデータをマウントし、アカウントも再登録する事で通常通りのメール送受信ができるようになった。
考察
今回は、IMAP環境でのエラーとなったので、従来のPOP受信ファイルpstとは取り扱いが違うので少し悩んでしまった。受信方法等で取り扱われるデータファイル形式が異なるので注意したい。
Outlook自体、以前と比べて大幅に安定性が向上したように思う。また、メール移行でもpstファイルをコピーしてやれば、アカウント以外のデータは丸々移行できるので、とても便利が良い。だが、細かい動作、例えば何万件もメールサーバに保存してあるメールをダウンロードする場合には、件数が合わなかったり、「ゴミ箱から削除したら削除する」を行っても正常に削除されなかったりする事があるので、全信頼を置く事はできない等、まだまだ改良の余地があると感じる。大事なメールデータなので、今後もOutlookの取り扱いには十分注意したい。
コメントを残す