マイクロソフトSurface(11世代)にプリンタドライバーがインストールできない。

代表的なタブレット形式のパソコンでは、iPadやSurfaceがあるが、iPadはMacライクであり、周辺機器には対応がしずらい点から、一般的なビジネスで利用する場合は、Windowsが搭載されているSurfaceが適当だと感じていた。

だがしかし、2024年発売の11世代Surfaceを購入し、一般的なプリンタドライバーをインストールしようとすると、エラーが発生してしまう。

また、プリンターの追加からドライバーをWindowsUpdateにて追加しようとしても、該当するドライバーが存在しないと言われる。

Surfaceのドライバーの追加

ドットプリンタのようなドライバーは通常、以下の画面からインストールするのだが、

ドライバーのアップデートを行っても、

対応するドライバーがありませんと言われる(落胆)

一般的な複合機ドライバー(例:富士ゼロックスAPEOS等)も、ダウンロードしたドライバーをインストールしても、最後には「インストールできませんでした」と表示される。

マイクロソフトに問合せ

「教えてくん」の私は、早速マイクロソフトに聞いてみる。すると、

マイクロソフト

SurfaceはArm64アーキテクチャの為、通常のドライバでは動かない。

とのこと。以前までのSurfaceは、CPUにインテルCoreが搭載されていたが、新しいSurfaceはCPUがSnapdragon (ARM64アーキテクチャ)が搭載されている。

即ち、x86、x64 命令セット(CISC)を Arm64命令セット(RISC)にエミュレートして動作しているので、ソフトウエアは問題ないが、ハードのドライバーは使えないという事らしい。

しらんがな。やってくれるよマイクロソフト。

買い替え等を配慮し、以前のSurfaceのようにハードウエアのドライバーは使えない等、大々的に注意喚起する必要があったのではないかと。

そして、当のマイクロソフトは、ドライバーが無いからしょうがないじゃんと開き直る有様。

この辺りがマイクロソフトに不満のある所で、我々ディストリビュータはユーザからの板挟みになり泣く事になる。まぁ、これは、今に始まった事じゃない訳で。

事ある毎にアンケート等を取ってお客様の事を第一にと対応している割には、この類の対応は以前と全く変わらない所か、働き方改革を盾に御座なりにしていると言わざるを得ない。

富士ゼロックスに問合せすると、ARM64ドライバは提供していない。プリンタが接続されている環境で自動認識を行い、汎用プリンタドライバが当たればラッキーで、簡易印刷が出来るかもとの事だった。

解決策

現段階(2025年1月)では購入を控える事が解決策となる。実際に汎用ドライバーをインストールする事は可能だったが、あくまで汎用ドライバがゆえに細かい出力設定(拡大縮小)等のプリンタ制御、設定は出来ず、単純に「印刷」する事しかできないからだ。
かといっても、この類の症状は使ってから初めて判る症状だったりするので、なかなか、事前にここまでの情報を得る、調べる事は難しい。また、Surfaceは、一般のPCよりも高額なので、購入後、泣きを見るのは購入者となり、また、ユーザとメーカーとの板挟みあう業者なのだ。
メーカーにはもう少し責任をもってもらいたいと言いたい。

今回のマイクロソフトへの問い合わせでは、アンケートが実施されなかった。簡単に解決できたり、高評価が期待できる案件では質問後に速攻、しつこいほどアンケートを求められる一方で、そうでない場合にはアンケートが省かれる。このような形で行われる「顧客満足度調査」は、実際の満足度を反映しているとは限らないという事だ。カタログスペックやCMでの宣伝文句は鵜呑みにしてはいけない事が良く判る。

マイクロソフトのアンケートは社内評価のためのものであり、全ての案件において公平に調査を実施しないのであれば、それは組織内の保身や表面的な評価の工作に過ぎないと言わざるを得ない。この点において、現政府の自浄作用のない大組織と同様の問題を抱えているように思われる。

2025年1月27日(月):追記

と、書いた途端にアンケート到着。単純にタイミングなのか、この記事を見たからなのか(←自意識過剰)は不明だが、折角なのでアンケートは率直な意見を書かせてもらった。
今後のマイクロソフトに期待したい。