社会人になってから、憧れの大型2輪免許取得に再挑戦(免許証の書き換えと総括)

2006年7月17日

昨日、免許証の書き換えに行ってまいりました。当日は梅雨空で、非常に蒸し暑い日。書き換えは平日でないと無理なので、会社を無理矢理休んで行ってきた。

本当はもうちょっと前に予定していたのだが、大体そういう時は仕事が入って休めなくなる。そんな日が続き、検定は受かったが免許を手にするまではハラハラしどうしだった。

書き換え受付は午後1時から。12時半に運転免許センターに到着。強烈に広い免許センターの駐車場にクルマを停め館内を暫く探索する。

寝ている案内所

一応、教習所にもらった案内を見ていたので判っていたが、すぐ側に案内所があったのでとりあえず聞いてみた。

申請は最初何処へ行けばいいんでっか?

案内

・・・・。(うつむいて、指先を弄っている)

あの・・・?

案内

・・・・

もしもし?

案内

ん?(ちらっと、こちらをみる)

気の抜けたおっさん・・・。

申請は何処へ行けばいいんでっか?(書類を出す)

案内

んー、・・へぇ、最近はこんなのくれるんだ。ふーん・・。

(オッサン、しばし、書類を眺める。)

案内

大型2輪?何処で受けたの?

○○教習所です・・・。

いや、そんな事いいからよ、早く教えてくれよ。

案内
ふーん・・・。

暫く書類をじろじろ眺める。あ、あのなぁ。

案内
証紙買ってね。これが、1番ニ番サン番・・・・。

書いてある番号をご丁寧に読み上げる。んなこたぁわかるっつーの。

案内
この1番ね。目の前の証紙売り場。

・・・・最初からそれを言えっつの。

脱力を覚えながら案内所をあとにする。やはり、こう言う所は気が入っていない輩が多い。

真夏の湿気

あと30分あるから車で待とう・・・。

館内から外に出ると湿度100%のムンとする熱風が体を襲う。車に戻って、クーラーを効かせながら改めて駐車場の広さを確認する。・・・建物もこれ以上と無い程立派。そんなに必要ないやろと言う位に駐車場は広い。税金無駄遣いだ。

午後の受付開始

そうこうしているうちに1時になった。受付は1時20分までだから、1時丁度位に館内に戻る。証紙売り場は既に開いており、2,3人並んでいた。書類を渡すと、

係員
安全協会にご協力お願いできませんか?
ケッコウです。(キッパリ)
係員
ご協力いただけませんかぁ~。またよろしくお願いします~。

大体、900円の免許カバーは高すぎる。あと、どんな特典があるんか知らんが、もうちょい質の良い物用意しとけよ。JAFならもうちょい良い物をタダでくれるぜ。

証紙を貰い、次は、視力検査。

検査員
大型2輪ですね~。

あい。

検査員
わっかの切れてる方を言ってください~。

・・・キレテナイッスヨ。(長州小力)

って言いたかったけど、まぁ普通に答える。まぁ、何事も無く通過。

検査員
6番から9番に行ってください。

あいあい。

ミッション

6番から9番で並んでいたら、11番ぐらいから、およびが掛かる。

爺さん事務員
こちらどうぞぉ~。

あ、そっち良いの?はい。ちょっと年配の係員である。

爺さん事務員
えーと、ナナハンね。

そうそうナナハン。

爺さん事務員
ビ☆※ジョォンですね。

は?

爺さん事務員
みっしョォン。

あ、変速機のマニュアルミッションね。そうそう、ATじゃないですよ。

爺さん事務員
じゃ、14番に出して。

うい。

並んで前の人の様子を見ていると、前の女性が小型2輪ATで、さっき前いた大柄な女性は同じく大型2輪だったようだ。結構2輪の書き換えの人が多いみたい。

大型二輪ですね?

自分の番。

検査員
大型2輪ですね。

あい。うーん、何回聞いても良い響きだ。

検査員
次は、写真撮影です。この紙を持って、待合でお待ちください。

小さな紙を渡された。受付番号、時間案内と住所氏名を書く欄があるだけ。

え・・・。これだけで良いの?・・・番号書いてあるから良いのかな。それから待合で40分程待つ事になる。

チャラ男とジダン

しかし、やはり免許取りたての若者というかバカモノの多く、ちゃらちゃらしているのが目に付く。

そうしていると、なにやら国外で嗅いだにおいが鼻を突く。

うっ!?なんだ?と思ったら外人さん2人登場。香水だな・・。

私の前の席に座った。様子を見ていると母とその子供らしい。周りを気にせず大きな声でしきりに子供に話しかけているが、何語かも判らない。だが英語では無い事は判る。暫く耳を澄まして聞いていると、どうも中東の方らしい。ちょうどジダンのニュースがテレビに流れたのだが、その親子はそのニュースに釘付けになっていた。もしかすると、フランスに近い国なんだろうか。なんか面白いなぁと人間ウォッチングをしていると、

アナウンス:「鈴○マイクさん、・・・・までお越しください」

の呼び出しで立ち上がった。ふーん、お父さんが日本人なのかなぁ。何故か不服そうな息子をなだめる親。そのマイクがやらかしたのかな?ま、その他、外国国籍の名前が良くアナウンスで呼ばれている。その辺りは、やはり時間がかかるようだ。

写真撮影

それから自分に会社から電話があったり、携帯のゲームで暇を潰しているとやっと時間になり、写真撮影に呼ばれる。

受付番号順に名前を呼ばれるので書類を受け取る。次は写真撮影コーナーに並ぶ。何回か撮影した機械だ。

私の番。良い顔に撮れますようにと、キリっと顔を作るが、

検査員
もう少しメガネ上に上がりますか?

え?あ、はい。

上にあげるが、もう結構上の方なんですけど。

機械
ハイ、撮リマス。ぱしゃ。終ワリマシタ。

なんだ。変わってないのにええんかい?

これで、手続きは終了。あとは免許証が出来上がるのを待つだけ。また、40分程かかるようだ。暇。ひまヒマ暇ひま・・・。その間、何回も繰り返し放送されるジダンのニュース。

まぁ、色々あるんだろうけど、やっぱ喧嘩両成敗ですな・・・。

そんなこんなで40分を暇に過ごし、ようやっと呼び出される。20人程度が受付に列をなそうとするが、

検査員
こちらに集まってください。

せっかく並んだのにねぇ・・・。なんかやな感じ。

渡す際の説明を受ける。並んだ順番ではなく、受付番号順に渡すとの事。なるほど。並んでも無駄と言う事ね。

念願のナナハンライセンスをゲット

そして番号順に名前を呼ばれ、いよいよ免許証交付。

私の名前が呼ばれ、今の免許証と交換に「大自二」の文字が入った免許証を受け取った。

いやはや、ここまで来るのに、じゅうごねん!くぅ~長かった。

兼ねてから憧れであった「自二車限定解除」のハンコを貰う事は叶わなかったが、これで私は正真正銘、ナナハンライダーになる事が出来ました。

総括

今まで2輪は、原付、小型、中型と試験場で取得し、今回2輪では初めて教習所通いをして免許を取った訳だが、試験場で取得すると確かに安く取得できるのだが、安全面ではどうなのかと疑問に思う。

確かに、「限定解除」は当時あこがれで、そのライセンスは並々ならぬ努力の末取得できる、上手いライダーの証だったわけで、私もそれを目指していた。

「教習所なんてお金出せば誰でも取れるんでしょ?試験場で受かって初めてナナハンライダーだ」という固定観念があったのは事実。

しかし、一発試験で小型、中型と進み、一度も教習を受けてなかった私が、教習で学んだ事は、なにも免許を「買う」と言う事ではなく、きっちりとした安全に対する教育を一番に学んだと言う事で、教習も捨てたもんじゃないなという事を感じた。当然だが、運転技術もちゃんと試験が受かるまでの技術は取得できる。

教習所では、「大型免許は金出せば誰でも取れる」という事だが、でも、あの教習をこなせば、そのまま試験場に行っても取れる。確かに厳しく、所謂体育会系で対応される所では、多少の差は有るかもしれないが、コースの走り方をちゃんとわきまえて課題をクリア出来れば、試験場も教習所も変わりない。

試験場で本当の技量は関係ない

要は、試験場の走り方が出来ていれば良いんだから。別に上手い乗り方ができてないと通らないと言う訳ではない。上手い下手を見分けるのではなく、交通ルールに従って減点が無いかどうかを見ているだけなのだから。

以前、門真試験場に通っている時に、試験場の教官が言っていた。

試験官
全然下手な人でも、例えば今日1回だけ「たまたま」上手く乗れても良いんです。それでも免許は交付します。

・・・と。

なので、個人差はあるが、安全に対しての実地教育が無いまま取得出来てしまうのが試験場の現状で、確かに試験場一発で「限定解除」は憧れだった、私の中で「これで良いのだろうか」と言う疑問符は生まれた。

危険回避の教習も、絶大は効果!とは行かないが、「あ、これは危ないね」と言う事を、事故ル前に体感できたと思う。もし私がそのまま一発試験で合格していたとしても、かなりの確立で事故っていた事でしょう。

武勇伝という名の自己満足

試験場で大変なのは、朝、平日に早起きしなければならないと言う所。加えて、教習所は近くにあるが、試験場は遠い場合が多いので大変だと言う所が、試験場で取得された方が、辛く、また耐えたと言う意味で偉い所だと思う。また、人間としての態度も見られるので、バイクに対する思い入れや情熱、それから自制心が無いと出来ない事だ。大袈裟に言うならば、例えば自衛隊に入隊するのような、前述のように体育会系の精神が必要。試験場とはそこが違う。

確か、大阪の門真試験場は暫く工事の為和泉の光明池まで行く必要があって大変だったと言う事を聞いていた。私も、小型中型と門真に通い、コースのノウハウを習得したつもりだったが、結局大型を受ける時には、光明池になってまたゼロから覚えなおし(涙)なんて思ってた時があった。でも、そういう困難の末、取得した時の喜びはひとしおだろう。

その喜びを得る事が出来なかったのは非常に残念ではあるが、自分として妥協したこの教習で大型を取ってしまったと言う事も決して恥ずかしい事では無く、ちゃんと安全に対してきっちり教育を受けましたと言う自信さえ持って良いのでは無いかと思う。

実際、中型取得時では、リアブレーキの基本動作も知らなかったと言う、運転技量は所謂「ぺーパードライバー」レベルだった。なので、もし大型、いや、限定解除を一発試験で取得してしまっていたら、私の場合は高確率で事故してしまっていただろう。なので教習所が出来てくれて感謝なのである。

昔、教育委員会が3無い運動という、免許を取らせない、買わせない、運転させないという標語を作り出し、間違った安全教育を打ち出していた事は既知の通り。

なんでもかんでも腫れ物に触るように臆病になると、歪んだ思考が生成される。すなわち、指導者というものが如何に偉大で大事かという事だ。

先の大戦同様、間違った方向に導くと飛散な結果が待っている。もう、そんな事を繰り返したくはないのは、人類全員が望んでいる事だ。でも、何故か教訓を生かせられていない現状。悲しいよなぁ、人類。

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